2012年07月24日

韓国アシテジ サマーフェスティバル報告(子ども国際部長 中田尚子 代表理事)

 今回のフェスティバルは多くの意味がありました。韓国アシテジ設立30周年、韓国アシテジサマーフェスティバル20周年、14thアシテジ世界会議・舞台公演フェスティバル inソウル(2002年)から10周年、韓国―イスラエル国交50周年です。
 さらに、韓国アシテジが20年間行ってきた「ソウル子ども演劇賞授与式」も行われました。 国内の劇団の活動を励ますとともに、エネルギッシュで質の高い作品を国内外に多く輩出するきっかけとなっているのは間違いありません。
 参加作品は、韓国国内4作品、日本1作品(TOKYO TAP DO!)、イスラエル2作品、トルコ1作品、ザンビア1作品、オーストラリア1作品です。その他、ドラマあそび、アフリカンリズムのワークショップ、読み聞かせ、フェスイメージのデザインを手がけた作家の特別展が開催されていました。

 すべての作品を鑑賞することはできませんでしたが、いくつかを紹介します。
★Giant’s Table (韓国・COOTBBAT)
今回の第21回ソウル子ども演劇賞の受賞作品です。
演劇と体験型美術を統合した作品。OHPを仕様した様々な情景がパフォーマーと絡み合い、子ども達の想像力を駆り立てます。

★Little Amadeus (イスラエル・AGADIT 人形劇団)
3歳の時にはピアノを弾き始め、5歳では作曲もできたというモーツアルトの話のストーリーテリング。独特の声とパフォーミングは俳優のオリジナリティー。
物語は英語で進められますが、子ども達が楽しむ障害には全くなっていません。
国内外で多くの賞を受賞しています。

★The  Witches (トルコ・THEATER TEMPO)
トルコに伝わる伝統的な話を影絵で表現します。
途中、ジャグリングを披露したり、歌を歌ったりして観客の参加を促します。

★In the Bush (ザンビア・SEKA THEATRE)
社会が直面する様々な問題、環境問題を投げかけ、家族の大切さ、自然界の掟、バランスを、楽しいアフリカン音楽とリズムで表現します。教育演劇に近いかもしれません。ザンビアをはじめ、多くのアフリカの国々が抱える社会的問題を、子ども達と一緒に解決していこうとする作品です。


 お祝い会では、日本アシテジとともに、朝倉フェスが紹介されました。キムスッキ先生が、3月の朝倉フェスの挨拶で、「韓国アシテジは、今後、朝倉フェスとの連携を密にしていきます!」と公言されたように、多くの挨拶の場面で朝倉フェスを強調されていました。

 セレモニーのあいさつの中で、印象に残った言葉をあげてみます。

★子どものための演劇は、教育であり芸術であり、演劇のルーツ(キムスッキ)
★子ども達は、小さいときから、様々な芸術活動にいそしみ、人格を形成していくことが大切(CHOI Gwang-sik 韓国文化・スポーツ・ツーリズム省大臣)
★子どものための演劇に関わることは、子ども達の未来に投資すること。演劇はその責務を負っている(TUVIA ISRAELI  イスラエル大使)

 夜、たまたまイスラエルの音響スタッフと話をする機会がありました。イスラエルは周知のとおり、宗教的に多くの対立をかかえ、報復が報復を呼ぶ歴史を重ねています。文化的には、文化芸術関係に携わる人の割合が多く、表現の場が豊かにあるようです。しかし、「その文化芸術の力をもってしても、今の社会問題を解決するにはいたらない」と彼女に言わせてしまう状況は、日本人の理解をはるかに超えたものなのかもしれません。
 今回、韓国アシテジに参加して、様々な思いを持ちましたが、なかでも、このイスラエルという国に、ほんの少しだけでも近づけたことが、一番の収穫でした。(文責 中田尚子)
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2008年04月01日

ソムイヤギ  「しまものがたり」韓国済州島「劇団ジャパリ研究所(Terror J)」公演スタート

今日は、劇団道化(太宰府)でジャパリ研究所の「ソムイヤギ」の仕込をしています。
今夜6時30分開演です。6日まで公演が続きます。よろしくお願いいたします。

本日、文化庁「九州沖縄からの文化力」プロジェクトのイベントピックアップの
トップに掲載されました。ご覧の上、みなさまにご案内下さい。

http://bunka-ryoku.goo.ne.jp/kyushu/

こどもあーと理事長 柳田茂樹
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2008年03月05日

韓国済州島劇団ジャパリ研究所「ソムイヤギ」公演

韓国済州島劇団ジャパリ研究所「ソムイヤギ」公演
劇団道化
4月1日(火)18時30分 
4月2日(水)10時30分 15時
菊池市文化会館小ホール 
4月3日(木)18時30分
4月4日(金)10時30分 18時30分
4月5日(土)10時30分 16時
菊池市泗水ホール    
4月6日(日)15時
お申し込み
NPO法人九州沖縄子ども文化芸術協会
電話 0946-63-9130 FAX 0946-63-9121
E-mail jeju@kodomo-art.org
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2008年02月23日

ソムイヤギ  「しまものがたり」韓国済州島「劇団ジャパリ研究所(Terror J)」来日公演

しまものがたり〜ソムイヤギ〜
劇団ジャパリ研究所(from大韓民国済州島)
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(公演日時)
劇団道化ホール
4月1日(火)開演18時30分 
4月2日(水)開演10時30分  開演15時

(公演日時)
菊池市文化会館小ホール
4月3日(木)開演18時30分
4月4日(金)開演10時30分 18時30分
4月5日(土)開演10時30分 16時
菊池市泗水ホール
4月6日(日)開演15時

(チケット料金)
前売券:おとな1,500円・こども1,000円(4才以上中学生まで)
当日券:おとな2,000円・こども1,500円(4才以上中学生まで)

(予約方法)
電話予約0946−63−9130
電話受付期間(土・日曜日を除く10時から17時)
メール予約 jeju@kodomo−art.org
申し込み時にお名前、ご希望日時、おとな・こども別のご希望枚数をお知らせ下さい。
受付番号をお知らせします。
予約チケットは公演当日会場受付にて代金引換でお渡し致します。

作品紹介
この作品は済州人の生を様々な方式で表現するイメージ劇です。独特な材質感と特殊性を持つハンジ(韓紙)のオブジェを利用した遊び、マイムと、済州の特別な石文化の玄武岩の形で制作された「ムアンイ人形」の動きが暖かい島の風景を舞台上で表現します。
                             
ムアンイは石、風、女が多い、済州島に住んでいる石です。島はムアンイに似ているものであふれています。島の子ども達はありふれた石で遊び、例えばお手玉、スイカソリ、トンシ(済州島の昔の便所)作りなどの遊びです。
ある日、ムアンイが目覚めると辺りは不思議なもので満ちあふれています。鴎、蝶、ゾラン馬などと遊ぶムアンイの旅と島の子ども達の風景が描かれていきます。


ジャパリ研究所は、美術を学んだ若者たちが、新しい遊びを創造するために2004年済州島で結成したユニークで島内ただひとつの劇団です。「ジャパリ」とは済州の方言で「いたずら」または「余計なこと」をあらわします。「ジャパリ研究所」は、このような考え方で、新しい価値を再発見していきます。このテーマを通して、子どもと大人が一緒に楽しむことができる新しい文化を創造、あそびに新しい生命を吹き込もうとしています。
「ソムイヤギ(島物語)」公演は、2007年杷木国際子ども芸術フェスティバルでの招聘公演でも好評を得て、再度の来日を期待されてきました。
代表でもあり演出家の呉IDマーク憲(オ・キョンホン)氏は、造形美術家でシナリオ作家でもあり、サンドアニメーションの第一人者です。
毎年秋には、世界のジャンルを超えた若手アーチストを迎え、「頭に花をかざして」というタイトルのストリートアートフェスティバルを主宰しています。
ジャパリ研究所は、済州島で唯一の小劇場をもち、島の文化芸術の創造普及拠点として、多面的で実験的な公演を行ない、子どもからお年寄りまで多くのファンに育てられてきました。


出演者
演出/サンドアニメーション・ライブ(砂の絵)
オ キョンホン 呉IDマーク憲 Oh Kyung-hun
音楽
リ スンウ    李承厚 Lee Seung Hu
俳優
キム ヘジン   金惠珍 Kim Hye-Jin
チェ ウンミ   崔渠 Choi Eun-mi
ソン ミンチョル 成旻哲 Sung Min-chul
キム デヨン   金大永 Kim Dae-young
チョ ウン    趙 Jo Eun

STAFF
オ  スンヒ   呉純姫 Oh Sun-Hui
チョ スボン   趙洙範 Jo Su-bum

主催団体紹介;「こどもあ−と」特定非営利活動法人九州沖縄子ども文化芸術協会は、九州沖縄地方の子ども劇場と全国の子どもの舞台芸術団体が参加するNPOです。
九州沖縄地方で「子ども」と「芸術」と「地域づくり」をテーマに現代日本の大きな課題「子どもが育つ文化芸術のまちづくり」にとりくんでいる団体です。
これまで、教育や文化芸術分野での国際交流を重ねてきましたが、今回、日本に一番近い国韓国、その中でも九州にもっとも近い島である済州島の唯一の劇団「ジャパリ研究所」の作品を紹介することとなりました。

主催:こどもあ−と(特定非営利活動法人九州沖縄子ども文化芸術協会)
お申し込み・お問合せ先;
〒838-1512 福岡県朝倉市杷木寒水80−1子ども未来館・はき内
電 話;0946-63-9130 FAX;0946-63-9121
E-mail;jeju@kodomo-art.org

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2008年02月18日

特別企画公演

韓国済州島の劇団「ジャパリ研究所」の公演「しまものがたり(ソムイヤギ)」を特別企画として実施します。
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2005年05月16日

貞洞劇場のこと

書き忘れがありました。
韓国では2年前にホールの責任者(劇場長)は、官僚出身ではなくて、舞台劇術の関係者が受け持つことを文化庁が決めたそうです。
そこで、びっくりでしたが、キムスッキさんの作品が上演された貞洞(チョンドン)劇場の劇場長は、1年前からもとトップバレリーナの崔泰枝さんが就任なさっていました。京都出身で在日韓国人ですが、日本のバレリーナとしても活躍し、韓国でもその仕事が高く評価された方です。
とても美しい方で日本語はもちろんですが、舞台芸術についての理解と日本の文化状況にも詳しくとてもやさしい人でした。
日韓の架け橋のお一人だと思いました。
打ち上げの際、お隣に座っておられて通訳してくれて感動しました。ありがとう・・・
posted by こどもあーと at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国の舞台芸術の動き

気軽にビルを買って劇場に

先日ソウルに行ったとき、劇団サダリの劇場に行ってきました。
劇団風の子九州と交流を続けている韓国の児童劇団です。
大学路のビルを買い取って、劇団の専用劇場に作り替えていましたが、さらに、増築して大きな工事が行われていました。
どんな劇場になるのだろうとびっくりしました。
道化の稽古場焼失で悩んでいる時期だったので、日本でもこんな工夫ができないかと思いました。
本気になったらできるかもと・・・

また、ビッグウエイブのキムタンイルさんから、同じく大学路の小劇場を管理することになったことを聞き、その劇場を見に行きました。
6月から改修して7月から貸し出す予定だそうです。舞台の高さを高くして変幻自在な空間を利用できるようにしたいということ、キャパシティは80席程度、使用料を1日15000円(大学路では通常5万円から15万円が常識)程度にしたいということで、1週間単位で貸し出す予定だそうです。

日本の劇団の紹介も兼ねて、この小劇場を活かすことも検討したいなと思いました。
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ソウルに行ってきました

5月14日から15日にソウルに行ってきました。
キムスッキ先生の企画作品が韓国の5つの賞を授与されました。長年、おつきあいしてきた「韓国子どもの文化芸術学院」の先生は、子どもたちの表現教育や発表だけでなく、毎年、新しい舞台芸術作品を創作してこられました。いくつかの作品は日本にも招へいされたことがあります。
今回の作品は、ソウルの名門貞洞劇場での1ヶ月に渡る公演で、のべ1万2000名以上が鑑賞したそうです。最大の特徴は、この劇場にこれだけたくさんの子どもたちが見に来たことがないほど大成功だったと言います。この作品は、ファミリー向けに最高の俳優と舞台スタッフで創る作品にしたいという先生の願いと、韓国の最も有名な舞台女優の出会いがこの成功につながったと皆評価しました。
終演後の打ち上げで、関わったひとり一人の感想が語られましたが、多くのスタッフが普段大人の芝居に関わっている人でしたが、子どもたちを対象にしても女優さんのプロとしての手抜きのない仕事ぶりとキムスッキの情熱に学ぶことが多かったと語っていました。
韓国は熱い・・・・・・・・・・

また、この5月19日から10日間、こどもあーとの事務局スタッフの研修で韓国に送り出す打ち合せをしました。ビッグウエイブのスタッフが、10日間の研修スケジュールを作ってくれましたが、私が参加したいと思う贅沢な研修です。滞在経費は、ソウルで負担してくれるのも何ともありがたいことです。
若者の交流と観劇などうれしい時間が計画されています。
小劇場が77ヶ所となった大学路での演劇三昧ができるといいなと後ろ髪が引かれる思いでした。
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2005年05月08日

キムスッキ先生の企画制作した作品が韓国アシテジの優秀賞受賞

昨日、突然携帯電話に韓国から電話が入りました。
韓国子ども文化芸術学院のキムスッキ先生のお父さんからでした。
お父さんは、日韓の架け橋となったフェリー会社の経営やオイスカ運動の韓国の代表もなさった方ですが、日本語が堪能で無くなった私の父と同じ年です。娘のスッキさんと私が偶然同じ年生まれだったので、韓国では甲長(カプチャン)といって同じ年のすばらしい友人のことだよと教えてくださった方です。
その方からの突然の電話でびっくりしました。
娘のキムスッキ先生から頼まれたと言うことで、この1ヶ月間上演しているキムスッキ企画制作の演劇作品が、韓国のトップ女優を抜擢したこともあり、韓国アシテジの最優秀賞を受賞し、連日大入り満員で大成功したこと、是非上演作品を見に来てほしいとのラブコールでした。
早速、ソウルにお祝いに駆けつけることにしました。
ますます、日韓は近くなったなと感じています。
キムスッキ先生の良いお仕事におめでとうをお伝えします。
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韓国からのお客様

昨日からソウルのビッグウエイブという演劇企画のグループのキムタンイル代表らお二人が杷木に来られました。
彼らとの出会いは、今回の杷木国際子ども芸術フェスティバルに釜山広域市劇団のハムレットを招へいして頂いたことから始まりました。
まだ、出逢って半年にしかなりませんが、とても情熱的で演劇を通じて平和の架け橋となろうというすばらしい若手の制作者たちです。
韓国の公立文化施設の企画のコーディネートやプロデュースを手がけています。
今回は、釜山市劇団と日中の3カ国で共同製作をすすめたいという相談でした。2006年から3ヶ年で実現したいという企画書をいただきました。
こんな時代だからこそ大事な仕事だという話し合いをしました。
また、韓国の順天市劇団から杷木杷木国際子ども芸術フェスティバルに参加したいというメッセージもいただきました。
今後は、子どものキャンプや企画制作の若手の相互研修で人材を交流し、受け入れていくような関係づくりを進めていくこととしました。早速5月末に10日間、2名の青年の招待を受けました。
posted by こどもあーと at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国の舞台芸術の動き